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2024.07.08

周辺環境の魅力
カブトガニの産卵
  • 満潮時の今津干潟

  • 産卵に来ていたカブトガニのつがい

今津には「生きている化石」と呼ばれる、たいへん珍しい生き物が生息しているのをご存じですか?
その名は「カブトガニ」。約2億年前からほとんど形を変えていないため、そう呼ばれているそうです。

カブトガニは、かつては瀬戸内海や北部九州の干潟などで多く見られましたが、近年カブトガニの生息可能な環境は失われつつあり、今ではわずかな場所でしか見ることができません。7月~8月がカブトガニの産卵の時期だそうで、実際に干潟に生きるカブトガニに出会えるチャンスでもあります。産卵は大潮の満潮時、限られた時間にしか見ることができません。今回、その希少な産卵現場を撮影することができました!
  • 本物の生きるカブトガニです
  • 波打ち際に産卵に来ます

  • 「すみよい今津を作る会」の会長と一緒に静かに見守りました

 
7月6日の9時頃産卵場へ向かいました。今回出会えたのは1組だけ。平均的なサイズよりもやや小さめという、メスの全長60センチ・オス50センチほどのカブトガニでした。
この日はたいへん風が強く、波も高い日だった為、産卵場所を探してさまよう姿もたいへんそうに見えました。穏やかな凪の日には、もう少したくさんのカブトガニがやってくるそうです。
  • 大潮の満潮時が産卵時間です
  • 近くにはカブトガニのパネル等もあります

  • 緑豊かな四所神社の向かいの砂浜が産卵場です

こんな希少な生き物が生息していることを子どもたちにも知ってもらおうと、今津の小学校などでは「カブトガニ教室」等も開催されています。
6月には「すみよい今津をつくる会」の皆さんが講師となり、今津特別支援学校にて「カブトガニふれあい体験」の授業が行われました。
 
  • 小学部4年生の児童11人が対象
  • 「すみよい今津をつくる会」の皆さんはおそろいのカブトガニTシャツです♪

  • カブトガニの甲羅を使って説明

 
カブトガニは『カニ』という名前ではありますが、カニの仲間ではなく、トンボやセミと同じ節足動物の仲間であることや、カブトガニのオスとメスの違い、寿命などカブトガニの様々なことを学び、後半はお待ちかねのふれあいタイム!なかなか間近で見ることのできない生のカブトガニにふれあい、児童はもちろん先生方も、スタッフも感動した授業となりました。
 
  • カブトガニ(標本)を手に乗せたり・・・
  • 実際に生きているカブトガニ。動いてびっくり、大きさにびっくり!

  • おそるおそる触ってみます

 
カブトガニに出会える干潟や海を、いつまでもみんなで大切にしていけますように。
今津には他にも希少な生物がたくさん生息しているそうです。今後もご紹介していきますのでどうぞお楽しみに♪

 


◆カブトガニの産卵場
所在地:〒819-0165 福岡県福岡市西区今津