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2024.10.24

周辺環境の魅力
干潟のいきもの学習会
  • 干潮時の今津干潟

  • カブトガニの甲羅を手に児童へ説明

シーサイド病院が位置する福岡市西区今津の特徴的な自然環境と言えば、何と言っても今津干潟があります。
この今津干潟には約2億年もの前から姿を変えず生息している「生きた化石」と呼ばれる『カブトガニ』をはじめ、干潟ならではの生物が多数生息し、今では希少生物の宝庫となっています。今津干潟は福岡市内唯一のカブトガニの産卵場となっており、地域全体で干潟の保全活動に取り組んでいます。

この素晴らしい環境を、地元今津で育つ児童達にもっと知ってもらおうと、今津小学校では毎年『干潟のいきもの学習会』なる特別授業が実施されています。
カブトガニ清掃活動でおなじみ『すみよい今津をつくる会』の皆さんが協力されるということで、今回取材させていただきました。

今津小学校2年生の児童35名が、長靴と軍手姿で干潟までやってきて、野外授業の始まりです。
まずは干潟の外で、今津干潟の歴史やカブトガニについて学び、その後カブトガニにふれあった後は、実際に干潟に入ってどんないきものが見つかるかスコップとバケツを持っていきもの探しに挑戦します。
  • 『すみよい今津をつくる会』の皆さんが干潟の授業を開始
  • 生きたカブトガニとのふれあいタイム

  • 恐る恐る手に乗せてもらったり

 
  • 大きなカブトガニを嬉しそうに触ってみる児童達
  • いよいよ干潟へ入っていきもの探し

  • 足元にはたくさんのいきもの達の姿が見え隠れします

今回のこのいきもの学習会は福岡市環境局環境調整課と『すみよい今津をつくる会』の協力の元、実施されているそうです。
貴重な干潟に足を踏み入れた児童は、干潟の感触を足で楽しみながら、思い思いの場所でいきもの探しに夢中になりました。
 
  • スコップを使って少し掘ると貝を発見
  • 岩場に行ってみたり、干潟の感触を楽しんだり

  • カニを発見!

 
  • こんなにたくさんのいきものを採取しました
  • いろんな種類のカニがいます

  • 講師陣の皆さんありがとうございました!

 
今津干潟は通常、漁業協同組合が管理しており、
〇無許可では干潟に入れないこと
〇干潟にはたくさんのいきものが生息しており希少なカブトガニの幼生(赤ちゃん)もいることから、むやみに踏みまわらないこと
〇大切な干潟を守るため、ゴミを捨てないこと
などの説明がされました。

太古のいきものが暮らす今津干潟は、これからの季節はクロツラヘラサギ(トキ科の絶滅危惧種IB類に指定の渡り鳥)の飛来時期も迎えます。
多様な生物と共に、この美しい干潟の風景をこれからもみんなで大切に守り続けていきたいものです。

 


◆今津干潟
所在地:〒819-0165 福岡県福岡市西区今津