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2025.02.06

お知らせ
嘔吐時の対応訓練を行いました

 

万が一に備えての訓練です
現在も世間ではインフルエンザが猛威をふるっていますが、感染症が万一発生した場合、広めないことが大切です。シーサイド病院では全職員を対象とし、「感染対策の強化」として「感染症の予防及びまん延の防止のための訓練」を行っています。

1月には嘔吐処理の方法について訓練を行い技術を習得することを目的に、グループに分かれて演習を行いました。

3人1組となり、〇嘔吐した面会者様役 〇補助係 〇メイン処理係 と役割を分け、実際の嘔吐現場を想定した訓練です。この日の対象部署は事務部・地域連携室・薬局・放射線科・院内デイの職員などで、総勢35名ほどが参加しました。

まずは院内感染対策委員会の職員によるお手本です。
各部署へ準備している『嘔吐対応セット』から、エプロン(ガウン)・キャップ・手袋・シールドを装着します(装着する順番は問いません)

  • 嘔吐した人と発見した補助係役
  • 安全な場所へと誘導

  • 処理道具一式などをまとめた『嘔吐対応セット』

 
メインの処理係のみが吐物を処理しますこの時、拭く方向を(上から下、外から内など)一定にし菌を広げないことが重要です。
  • 菌を広げないように処理
  • 処理が終わって脱ぐ順番が重要

  • 汚染されている箇所に触れないよう気を付けます

処理が終わると補助係から装着したものを外します。このとき脱ぐ順番がとても重要です。

①手袋→手指消毒 身に着けているものを脱ぐたびに、手指を手指消毒剤で消毒します
②シールド→手指消毒
③キャップ→手指消毒
④エプロン(ガウン) 後ろをちぎり、内側にくるくる小さくまとめて捨てます→手指消毒
⑤マスク→ 手指消毒(マスクを新しいものへ交換します)
⑥靴の裏側も次亜塩素酸が含まれたシートで拭きます

最後にメインの処理係(吐物をさわった人)が、処理でつかったゴミ袋をできるだけ小さくまとめ、口をしばって可燃ごみとして処理します。
流水で2分以上手を洗い、最後にまた手指消毒剤で消毒します。

続いて看護部以外の職員の演習です。
  • 面会に来られたご家族様が嘔吐された設定
  • 全職員がスムーズに対応できるため練習します

  • たいへん有意義な訓練でした


実際の処理の場面に立ち会うことはなかなかありませんが、
●万一の際には周りの職員と落ち着いて対応すること
●汚染の面には触らない
●吐物(菌)を広げない
など、感染対策の知識を深めることができ、学びの多い研修でした。今後も病院職員一丸となり、感染対策に努めてまいります。