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2022.07.08

お知らせ
6月 摂食嚥下支援委員会
講義の様子
6月15日 摂食嚥下支援委員会にて、当院開発中の新しい食形態の試食・検討が行われました。

現在、当院では、嚥下機能が低下し、普段私たちが食べているような形状の食事を咀嚼することが難しい方には、小さく刻んだり、とろみを付けたお食事を提供しています。
こういったお食事を当院では きざみ食 と呼んでいます。
きざみ食は、小さく刻んでいる為、噛む力が低下した方に適していますが、その反面で、口の中でまとまりにくく、ばらけてしまう欠点があり、とろみを付けてまとめる必要があります。
また、料理ごとに細かく刻む為、何の料理か分からず、見た目にも食欲がわきにくくなります。
一方、ソフト食は舌や歯茎で押すだけで潰れるくらいに柔らかく調理し、まとまりやすくしている為、口腔内でばらけず、元の食材の形に近い状態で食事を楽しめます。
同法人である陵北病院では、いち早くソフト食の提供に力を入れており、経口摂取への支援を行っています。
今回、陵北病院副院長である阪口歯科医師指導の下、当院でもソフト食の提供を行うべく、現在、栄養科で試行錯誤を繰り返しています。
 

試食のきざみ食(お膳左手前にあるお皿)とソフト食

 
委員会では、試作品を実際に食べてみて、その香りや舌触り・硬さ等を確かめます。
試食してみると、お肉やお魚を使ったメニューだけでなく、付け合わせの野菜も、ちゃんとそれぞれの味や風味が分かります。
また、舌でつぶせる柔らかさであるものの、素材の繊維質や食感の違いも感じることができました。
まだまだ試作段階ですが、患者さんや利用者さんが、少しでも安全に食事を楽しむことが出来るよう取り組んでいます。
  • 試食のソフト食
  • 委託業者・厨房スタッフはドキドキです

  • 味・硬さ・飲み込みやすさ等を確認

  • 委員会の様子

  • 試食後の意見交換